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GLOBAL EXPEDITION TEAM(グローバル エクスペディション チーム) 企画 第1弾
探険船ストックホルム号で航く
白夜の季節に訪れる スピッツベルゲン島クルーズ 12日間(4日目)

● 4日目 6月10日(火) 晴れ・曇り 2〜7℃

06:15
ニー・オレスン入港  モーニング・コーヒーは各自ラウンジにて。
08:00
朝食 コンチネンタルスタイルの朝食でしたが、手作りのパン、おいしい蜂蜜やチーズなど、毎日おいしくいただきました。 (乗船翌々日からは、おかゆも作ってくださいました。)


09:00 朝食後、ニー・オレスン観光 おそろいの白い長靴を履いて、しっかりと防寒をして出発です。ガイドのリサは、万一に備えて銃を持っていました。
ニー・オレスンは、現在人の住む世界最北の村。北緯79度に位置しています。かつてはグリーン・ハーバー社の所有する炭鉱の町でしたが、炭鉱での事故も数多く発生し、労働条件も悪く、特に1962年に大事故が起きてからは閉山し、現在では14ケ国が参加する国際的な極地調査の拠点として知られています。オゾン層や地質学、氷河学、海洋学などの研究が行われています。オランダ、ドイツ、中国(玄関に狛犬のような置物)など。日本の研究所も遠くにご覧いただきました。

まず、世界最北の郵便局へ。現在は営業をしていませんが、置いてあったスタンプを絵葉書に押して、村で1件のお店の前に置かれたポストに投函しました。


上陸記念の集合写真

石炭を運んでいた蒸気機関車

世界最北の郵便局

アムンゼンが北極点を目指して出発したのはこのニー・オレスンでした。アムンゼンは、1911年12月、すでにフラム号で人類初の南極点到達を果たしていました。最初、小型機で北極点を目指しましたが、北緯88度で着陸を余儀なくされました。アムンゼンは夢をあきらめることなく再びニー・オレスンに戻り、1926年、イタリア人ノビレ、アメリカ人エルスワースと共に今度は飛行船ノルゲ号で北極点を目指しました。飛行船はノビレがイタリアから運び、エルスワースは資金を提供しました(当時のお金で10万ドル)。彼らの目的は、北極点を超えてアラスカまで飛び、新しい土地を発見することでした。そして、ノルゲ号はアラスカまでの飛行を成功し、大きなニュースとなりました。しかし、この成功によってノルウェーの名声だけが高まったことに不満を持ったイタリアは、ノビレに再び飛行船で北極点を目指すように指示。ノビレと16名の隊員を乗せた飛行船は「イタリア号」と名づけられました。しかし、北極点には到達したものの帰路の途中で氷の上に墜落してしまいました。捜索隊が出動し、アムンゼンもトロムソからノビレを捜索に出かけましたが、アムンゼンを乗せた飛行機は途中墜落し、行方不明になってしまいました。結局、ノビレだけが救出されたため、彼は非難を浴びて国外追放となり、ソ連、アメリカに移り住みました。彼はその後何冊もの本を書き、実際に起こったことを説明しました。

私達は雪がまだ残る道なき道を、アムンゼンらの飛行船を固定していた塔まで歩きました。その後、犬ぞり用の犬小屋を通りました。 犬ぞりに使う犬はアラスカン・ハスキーとグリーンランド犬。小屋の脇には、犬のえさとなるアザラシの干し肉がつる下がっていました。道端にはピンクのかわいらしい花が咲いていました。ユキノシタの一種で、ピンク色の花はムラサキユキノシタ(Purple Saxifrage)、白い花はTufted Saxifrage(ユキノシタ科。日本語名不明)。雪が残る極地でも、こんなにかわいい花がけなげに咲いているのに感動しました。
また、絶滅保護鳥に指定されている珍しいゾウゲカモメ(Ivory Gull)が水道管の上に止まっているのを発見。とてもラッキーでしたね!


その後、小さな博物館を訪れ、村に1件のお店でショッピング。切手も売っていました。世界最北の村から出した絵葉書はいつ届くでしょうか?
港に戻ると、ストックホルム号の姉妹船のオリゴ号が朝から港に入港していました。2隻の船をバックに記念写真。

13:00
昼食 具たくさんの野菜スープとホームメード・ブレッド 寒い場所から戻った体にとても優しく、心も体も温まるお料理でした。食後はラウンジでコーヒーや紅茶を飲みながら歓談。
13:20
ニー・オレスン出港 ストックホルム号はさらに北上。午後、船が揺れ始めました。
16:00
ラウンジにてスヴァルバール諸島に関するスライドレクチャー 船が揺れたため、出席は3名様(船酔いとは無縁の皆様)のみ。しっかりと午後のティータイムも過ごされました。今日のお菓子はナッツケーキ。(小嶺は船酔いのため途中で退席。失礼しました・・・)

夕刻、スピッツベルゲン島の北西端にさしかかりました。その後ソルガテット海峡(Sorgattet strait)を通過。

そして、リサが岩山の上にホッキョクグマを発見!ホッキョクグマは、鳥の巣の卵(カオジロガン、コクガンなど)を探して歩いていたようです。このツアー最初のホッキョクグマです。それにしても、あんなに遠くのホッキョクグマを見つけてしまうリサの眼力に感服しました。


19:00 夕食 船が揺れたため、出席者6名様でした。


シュリンプサラダ

タイ風チキンヌードル

レモンムースとラズベリー

夕食後も船は揺れ続けました。まるでゆりかごに揺られているような気分で眠りにつきました。

<船中泊>

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