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09:00 朝食後、ニー・オレスン観光 おそろいの白い長靴を履いて、しっかりと防寒をして出発です。ガイドのリサは、万一に備えて銃を持っていました。
ニー・オレスンは、現在人の住む世界最北の村。北緯79度に位置しています。かつてはグリーン・ハーバー社の所有する炭鉱の町でしたが、炭鉱での事故も数多く発生し、労働条件も悪く、特に1962年に大事故が起きてからは閉山し、現在では14ケ国が参加する国際的な極地調査の拠点として知られています。オゾン層や地質学、氷河学、海洋学などの研究が行われています。オランダ、ドイツ、中国(玄関に狛犬のような置物)など。日本の研究所も遠くにご覧いただきました。
まず、世界最北の郵便局へ。現在は営業をしていませんが、置いてあったスタンプを絵葉書に押して、村で1件のお店の前に置かれたポストに投函しました。
私達は雪がまだ残る道なき道を、アムンゼンらの飛行船を固定していた塔まで歩きました。その後、犬ぞり用の犬小屋を通りました。 犬ぞりに使う犬はアラスカン・ハスキーとグリーンランド犬。小屋の脇には、犬のえさとなるアザラシの干し肉がつる下がっていました。道端にはピンクのかわいらしい花が咲いていました。ユキノシタの一種で、ピンク色の花はムラサキユキノシタ(Purple
Saxifrage)、白い花はTufted Saxifrage(ユキノシタ科。日本語名不明)。雪が残る極地でも、こんなにかわいい花がけなげに咲いているのに感動しました。
また、絶滅保護鳥に指定されている珍しいゾウゲカモメ(Ivory Gull)が水道管の上に止まっているのを発見。とてもラッキーでしたね!
その後、小さな博物館を訪れ、村に1件のお店でショッピング。切手も売っていました。世界最北の村から出した絵葉書はいつ届くでしょうか?
港に戻ると、ストックホルム号の姉妹船のオリゴ号が朝から港に入港していました。2隻の船をバックに記念写真。
夕刻、スピッツベルゲン島の北西端にさしかかりました。その後ソルガテット海峡(Sorgattet strait)を通過。
そして、リサが岩山の上にホッキョクグマを発見!ホッキョクグマは、鳥の巣の卵(カオジロガン、コクガンなど)を探して歩いていたようです。このツアー最初のホッキョクグマです。それにしても、あんなに遠くのホッキョクグマを見つけてしまうリサの眼力に感服しました。
19:00 夕食 船が揺れたため、出席者6名様でした。
夕食後も船は揺れ続けました。まるでゆりかごに揺られているような気分で眠りにつきました。