スロヴァキアから南ボヘミヤ、プラハへ、チェコの世界遺産をめぐる10日間
田村武志様 田村久仁子様 ご出発日:2007年10月2日
10月初旬、「スロヴァキアから南ボヘミヤ、プラハへ、チェコの世界遺産をめぐる10日間」の旅に参加しました。このツアーは、成田からウィーンに入り、スロヴァキアの首都、ブラティスラヴァを見学後、チェコに入り、ブルノ、オロモウツ、リトミシュル、トゥシェビーチ、テルチ、チェスキー・クルムロフ、ホラショヴィツエ、プラハを旅するルートです(図)。そして帰りもウィーンから成田へ帰る、という日程です。せっかく、ウィーンに寄るのにただ「通過」するだけではもったいないよね!ということになり、我々はウィーンに2泊3日、延泊することにしました。以下、ウィーン延泊の「旅日記」を紹介させていただきます。「延泊旅行もまた楽しい!」です。皆さんの参考になれば幸いです。
楽しかった10日間の旅も無事終わり、プラハからプロペラ機でウィーン空港に着陸。空港にて10日間、楽しく過ごした「旅仲間」の皆さんと(涙の(笑))お別れ、さあ、これから二人だけの旅の始まりです。
荷物も無事出てきたので地下のCAT(シティ・エアポート・トレイン)駅へ、親切な駅員さんから乗車券を購入、早速乗車、約20分でウィーン市内へ。ウィーン・ミッテ駅で下車。ところが「ミッテ」の表示がない、未だ皆さんは乗っている・・・・・ここは終点ではないんだ・・・と思い、再び重いバッグを持って車内へ、電車が走ってから気がついたのだが、実はここが「ミッテ駅」だった。空港からのCATは「ミッテ駅が終点」と思い込んでいたのです。これは錯覚でした。すぐに次のウィーン北駅で下車、タクシーでホテルへ。大きなミスではなかったが、旅慣れしている?(と自負している・・・・・・)自分が少し情けない。
14時過ぎ、グローバルの古木さんに紹介していただいたホテル「スターライト・レンガッセ」にチェックイン。レンガッセはサークル内の北側に位置し、静かな場所にあるホテル。日本大使館のすぐそば、フロントは小規模で比較的小さなホテル。しかし、部屋は素晴らしかった。広い、とにかく広い、ソファーのある前室、ベッドルーム、洗面所、バス+トイレスペースが別々(独立)で使い勝手がよい。
早速、着替えてウィーンの中心街に繰り出す、シュテファン寺院、王宮、オペラ座のあたりを散策。久しぶりのウィーンの街を我がもの顔(?)で闊歩する。
早速、タバコ屋さんで24時間有効のトラムチケットを購入、トラムで周辺を先ず探検。時間が経つのが早い、夕食は軽く済ませてとにかく探検。
ホテルのフロントで、明日の「デュルンシュタイン」行きのルートと列車の時刻表を調べてもらう。時刻表は、明日の朝までに調べておきます・・・・と美人フロント係の返事。
翌朝、早朝、フロントへ行って見る、何とA4サイズ2枚にデュルンシュタインまでの行きと帰りの時刻が書かれた資料が用意されていた。素晴らしいサービスに驚く。7時10分、ホテル出発、トラムD線で、フランツ・ヨーゼフ駅へ、約30分で駅に到着、予定より一つ早い電車に乗れた。
クレムスの駅が二つあるので、デュルンシュタインへ行くにはどちらの駅で乗り換えればいいのか隣の上品なおばさんに聞いてみる。英語とドイツ語交じりの言葉が返ってくる。
「私もデュルンシュタインの先の駅まで行くので一緒に行きましょう、心配しないで・・・・・」といってくれているらしい(笑)?おばさんの協力のおかげでクレムスで下車、簡単に1両のローカル電車(写真)に乗り換えることができた。ドアはどうして開けるのか、不安になったので聞いてみる・・・・。おばさんが一生懸命説明してくれるのだが、ドイツ語でよく分らない、すると、今度は隣のおじさんが、ドアまで連れて行ってくれて実地訓練(?)、「電車が止まって・・・・・、「プシュー」・・・と音がしたら、この大きなノブを下に下ろして・・・・・・」と、身ぶり手振りで親切に教えてくれた。東京の近代的な生活様式に慣れているので戸惑うことばかり。しかしこの便利さがはたして幸せかどうか、考えてしまう・・・・・・。おじさん、おばさんとの交流もこの不便さ(?)がきっかけで始まるのですから・・・・。
おじさん、おばさんに丁重にお礼を述べて、無事、早朝のデュルンシュタイン駅に到着。現地のおじさん、おばさんに支えられた楽しい列車の旅でした。これも旅の楽しさの一つ・・・・・・。
10月は、もう季節はずれのため、駅のインフォメーションもクローズ、案内板を頼りに目的地の旧市街まで10分ほど歩く、早朝のため、ドナウ河に霧(モヤ)がかかっている。
河沿いに少し歩くと、船着場があり、そばのトンネルを登ると狭いメインストリートに出た、ここが中世の息吹きを感じる伝説の街、「デュルンシュタイン」だ、道の両側にはかわいいおみやげ物屋がたくさん並んでいる。早朝と言うのに外国人観光客でいっぱい、日本人は一人もいない。ここは、ツアーのルートから外れているためと思われる。
そして、写真(Web)では何回も見た憧れの「ブルーと白の聖堂の塔」が目に入る(上の写真)。「デュルンシュタイン」にとうとう来た、という感じ。実にすばらしい。聖堂の中に入る。中の祭壇の装飾、ステンドグラスなどなど、実にすばらしい。外人見学客で一杯。
デュルンシュタインは、おとぎの国のような素晴らしい町、やはり来てよかった・・・・・・・と思う。皆さん、お勧めですよ。
背後の山の頂上にある古城(廃墟)まで登ることにした。この古城は、リチャード王が一時幽閉されていた有名な山頂の城跡。また、ドナウクルーズで船上から山の頂上によく見かける古城の一つ。通常のツアーでは、船上から眺めるところで、ここは、なかなか来られないところ。
簡単に登れると思ったが実際にはものすごくきつい坂道。傾斜が急な坂をのぼること約25分、やっと頂上にたどり着く。文字どおり360度の視界。素晴らしい眺め・・・・・・(写真)。
古城の山を下山、ドナウ河のほとりの雰囲気のいいレストランに入る、そこで「ウィンナーシュニツェル」を注文。かなり豪華(高価)なランチとなる・・・・・・・・、雰囲気もランチの料金に含まれているので納得・・・・・・・・・。
午後1時、ウィーンに帰って散策したいので、そろそろ帰ろうということで、デュルンシュタイン駅で時刻を確認、しかし、あと1時間待たないと電車が来ない、時間がもったいないので、レストランでタクシーを呼んでもらう、タクシーは隣町のクレムスから来ると言う。20分ほど待つとタクシーが来る。女性ドライバーが迎えに来てくれる。クレムスまでドナウ河沿いに走り、ドライバーがドイツ語で観光案内してくれる。残念ながらドイツ語は?!・・・・・・・・ほんの少ししか分らない。しかし、ドライバーの熱意は十分に伝わる。クレムスからウィーン・ヨーゼフ駅へ無事、帰還。
一旦ホテルに帰り、荷物を置き、トラムで中心街へ、ここからそれぞれ別行動となる。家内は美術館めぐり、私は王宮周辺を散策する。1時間後に落ち合い、ウィーン工科大学キャンパスを見学、見学後、夜のシュテファン寺院周辺の繁華街を散策。ホテルまでウインドーショッピングしながら歩いて帰る。疲れた・・・・・・万歩計を確認、何と1万6千歩になっていた。
11日、帰国日の朝、フロントでタクシーを予約後、チェックアウトまでのわずかな時間を利用してホテル近くのウィーン大学のキャンパスを訪問。ウィーン大学は2度目の訪問、歴代の学長の胸像が多数、並べられている。「伝統」を実感する。「学ぶ・・・」という雰囲気がただようヨーロッパの大学、ここが日本の大学と違うところ。
9時10分、チェックアウト後、空港へ。頼んだのはタクシーであったが、ハイヤー(黒塗りのBMW)が来る。高いだろうナー?!・・・・・・、と思いきや、なんと空港まで27ユーロ、大きなバックを2つ運んでもらってこんなに安い、何で?・・・・・と思う。もちろん、ドライバーも親切、チップを弾みました。ということで、とにかく素晴らしいホテルでした。
帰りの飛行機の通路側の席をとるため、早めにチェックイン。しかし、残念ながら通路側の席がないとのこと・・・・・、仕方なくあきらめる。飛行機に搭乗して、通路側の若い日本人男性に「交代していただけますか?」とお願いしてみたところ快く「いいですよ!」という返事、交代してもらった。よかった、よかった・・・・・ということで、あっという間に成田に無事、到着(7時50分)しました。
10日間の旅はもちろん楽しかったですが、2泊3日の「延泊の旅」も、上記のとおり、ワクワク、ドキドキ、国際交流あり・・・・・・で、素晴らしい旅でした。「延泊旅行もまた楽しい」です。
また行きたいナー・・・・・・・・!。