「満足と幸福感に満たされた日々」

〜ヴァイオリニスト天満敦子さん × サンシティ神戸タワー支配人佐藤さん〜

全国17箇所のサンシティで天満敦子さんのコンサートが行われました。神戸のコンサート会場に伺い、サンシティタワー神戸支配人の佐藤光宏さんと天満さんにお話しを伺いました。

柴崎: 佐藤さんは以前、サンシティ銀座EASTの支配人をされていらして、天満さんの叔母様をよくご存知でいらっしゃったのでしたね?

佐藤:お元気な時から入居されて、よくご友人や教え子の方々とサンシティでお食事会をされていました。

天満:叔母は津田塾大学の学長をしていたので、教え子や先生方などの来訪も多く、いつもいろいろな方をお招きして、サンシティでの生活を楽しんでいました。残念ながら今年99.5才で天に召されましたが、わたしが見ていても 叔母のサンシティでの生活は、「満足と幸福感に満たされた日々」でした。

柴崎:叔母様は何年間サンシティでお過ごしになられたのですか?

天満:12年間です。叔母は一人暮らしだったので、将来の不安もありサンシティに入居を決めたのですが、スタッフの方々とは本当に家族のようなお付き合いで、叔母のことは私よりよく知っているほどでした。

佐藤:実はそのことが、介護が必要になったときに、とても大切なことなのです。どんなご家族がいらっしゃって、どんな仕事をされていて、何がお好きで何がお嫌いか、何を喜ばれるかをわかっていて介護を始めるということが自然な状態でお世話ができることに繋がります。長く元気にお過ごしいただき、結果として介護になられる、という流れが、とても自然で大切なことだと考えています。

天満:叔母の生活は一つの理想の型でした。いつも明るくて幸せそうでした。そして「介護フロア」に移動してからもフロアの方々全体が明るい雰囲気です。叔母の生活を自分も見習おうと思っており、私も入居予約しています。

柴崎:天満さんのサンシティでの演奏会は定期的に行っていらっしゃるのですか?

佐藤:はい。「サンシティ文化基金」が主催者となり、通常期は年に4~5回程度様々な催しを企画しています。落語の会なども行っています。コンサートはウィーンフィルの音楽家をお招きすることもあります。

天満:今回はピアニストの勝呂真也さんとの演奏でしたが、サンシティにはベーゼンドルファーなどの一流のピアノがあるので音楽家も喜んで演奏されています。サンシティは「有料老人ホーム」というイメージとは全く違う世界なので是非実際に見学されると実感していただけるのではないかと思います。

柴崎:今日はこのような機会をいただきありがとうございました。

天満敦子(ヴァイオリニスト)

東京芸術大学および同大学院を修了。大学在学中の1974年、第43回日本音楽コンクールヴァイオリン部門で1位に輝く。1975年にはロン=ティボー国際コンクールで特別銀賞等を受賞。1993年発売のアルバム『望郷のバラード』はクラシックとしては異例の10万枚を超える大ヒットとなった。使用楽器はストラディヴァリウス、弓はウジェーヌ・イザイの遺品を愛用している。