トップ > エクスペディション チームとは > ツアーコンダクターより > 三浦雄一郎さん・豪太さん親子と行く ネパール Aコース エベレスト遠望とポカラ 10日間
2012年5月4日(金)〜5月13日(日)
ツアーコンダクター:古木 俊二郎
2011年の南極に続き、冒険家の三浦雄一郎さんと行くネパールの旅に同行致しました。今回Aコースの目的は、世界最高峰エベレストを望むエベレストビューホテルからの絶景を三浦さんと愉しむことです。今回は、三浦豪太さんも同行してのツアーとなりました。
今回参加の皆様にお願いしたのは、「ミウラ・ドルフィンズ」での高所テスト及び高所トレーニングを受けていただくか、日本登山医学会推奨による「健康診断」を受けていただく事でした。
エベレストビューホテルの標高は、富士山より高い3,880m。心配なのは、やはり高山病です。出発前に、高山病に対する正しい知識と対処方法を身に着けてからの出発となりました。
カトマンズのホテルを早朝に出発し、カトマンズ空港から私たちのグループだけで満席となる小さな飛行機で、まずはエベレスト街道の入口であるルクラへ。そして、更に小さな飛行機に乗り換え、シャンボチェまで約10分間のヒマラヤ遊覧飛行。
シャンボチェの飛行場に降り立つと、既に標高3800m。
やや息苦しさはあるものの、皆さん大丈夫そう。少し体を慣らした後、エベレストビューホテルへ。三浦雄一郎さんを先頭に、まずは緩やかな坂を登っていきます。決して人のペースに合わせず、それぞれのペースでゆっくり歩く事を心がけながらですが、
徐々に見えてくる山々に“早くエベレストが見たい”という焦りを押さえつつ進みます。
そして、遂にエベレストを望むポイントへ。6,856mのアマダブラム、そしてエベレストの隣に聳える8,511mのローツェまでしっかり見ることができましたが、残念ながらエベレストは雲の中。しかし、すぐに厚い雲が薄れ、隠れていたエベレストがその雄姿を見せてくれました。
エベレストビューホテルは、日本出身の宮原 巍(みやはら たかし)さんが1972年に建てたホテルです。宮原さんはその後、国籍を取得してネパール発展の為、尽力されています。今回、三浦さんとのご縁でわざわざエベレストビューホテルまでお越しいただき、エベレストビューホテル建設の苦労話などお伺いする事ができました。また、カトマンズではグループをご自宅にご招待いただき、お夕食をごちそうになりました。
翌朝04:30に目が覚めるとすぐに窓へ。辺りはうっすらと明るくなりエベレストをはじめとするヒマラヤ山脈のシルエットがくっきりと見え、急いで写真撮影。すると、洗顔用のお湯を持って来てくれるスタッフと一緒に豪太さんが来て、血中酸素飽和度(SpO2)をパルスオキシメーターでチェックしてくれました。SpO2はどのくらい酸素をうまく取り込めているかの目安となります。気づかぬうちに高山病になる事もあるので、やはり高地では注意が必要です。
厚着をして、早速テラスへ。そして、6時を過ぎた頃でしょうか、アマダブラムの横からようやく朝日が!これも何とも言えない絶景でした。
本日は終日滞在です。ご希望の方は、三浦豪太さんと標高4,200mのクンデピークへのトレッキング。そして、その他の方は、午前中ホテルからの絶景をお楽しみいただき、午後に三浦雄一郎さんと一緒にシェルパ村のひとつクムジュン村へ。
クムジュン村では、イエティ(雪男)の頭皮が保管されているゴンパ(僧院)や三浦さんお薦めのアップルパイが有名なベーカリーなどを巡りました。
翌朝も素晴らしい朝焼けを見ることができ、ようやく慣れてきたところで残念はありますが、ホテルを後にして、飛行場へ。そして、飛行機に分乗しルクラ経由でカトマンズへ戻りました。
世界最高峰エベレストを望むエベレストビューホテルは想像以上の素晴らしさでした。三浦雄一郎さんは来年5月に80歳でのエベレスト登頂に豪太さんと親子で挑戦されます。三浦さん親子と旅して、常に目標を持ち、それに向けて前向きな気持ちを持つ大事さを学ばせていただきました。